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好き。から始まる 
―株式会社フィリア―

当社は、代表の澁谷恭子が仕事で一番忙しい時期、介護保険もなかった1990年代中旬に大好きな祖母の介護を行う事になり、その中で苦戦しつつ構想し、新しいケア事業を思い描いて2005年に起業いたしました。社名Philiaはギリシャ語で愛、好きという意味です。

当初は、通信会社や国の実証事業として、ケアコンシェルジュと命名したスタッフが疾病予防の遠隔オンライン健康指導を東北や北海道地方を中心に約10年間行ってきました。

2015年からリハビリテーションや運動ができるデイサービス健康ルームわっかを開設し、2016年には在宅診療所を併設。高齢の方が、住み慣れた地域や自宅で最期まで暮らせるようにと運営をしてまいりました。

わっかのコンセプトは循環です

「デイサービスわっか」は、ケアする人とされる人という関係ではなく、高齢者から子どもまで、地域の人々が集いながらケアの輪がゆっくり廻るような場所でありたい。その方のペースで運動ができ、個別対応にも力を入れ、誰もが心地よく過ごせる場所にしたい。そして元気な地域の方が参加する介護予防サロン「元気わっか」も継続しています。2022年夏からは地域の子どもたちの空手教室やそろばん教室等も開始しており、今後は高齢者と子どもたちの交流も企画したいと思っています。

間(あいだ)に作る。

その中でも、デイサービスに通われていた独居の方が一人で暮らせなくなり、施設へ入られることは多く、また入院されて以降は自宅やデイサービスに戻れないケースもあります。デイサービスだけでは、在宅診療だけでは、自宅で最期まで過ごすことが難しい場合も多いのです。そこで、独居の方が自宅から施設に行く間に「新しい集合住宅」という選択肢を、自宅療養から病院に行く間に「新しいショートステイ」という選択肢を作りたいと、準備を始めました。それが2023年春から始動するシニアシェアハウス「和家(わっか)ホーム」と リカバリーショートステイ「わっかステーション」です。

介護と、ともに

こうして仕事を進める只中、私に家族の認知症介護が突然浮上しました。介護全般、介護認定すら拒否する家族に、デイサービス参加も全否定され、正直途方に暮れました。今までも医師として認知症診療に携わる中で薬物治療には課題を感じ、河野メソッド研究会等で勉強し、栄養療法等も行っていたのですが、自分が認知症介護家族の大変さを実は全くわかっていなかったことを痛感しました。そこでスタッフの協力のもと、本人が本人らしくある為にと日々試行錯誤し、歩行、排泄、パニック等問題をひとつひとつ改善し、なんとか介護と並行して仕事を再開できるようになりました。この経験を活かし、同様な問題を抱える方に少しでもお役に立てばと、様々なご相談に対応させていただきます。今後は個別にコンシェルジュサービスの提供も開始します。まだまだ正解はありませんが、個別の人生に格別に対応できるよう、今後も精進して事業を展開してまいります。

ホスピスケアはホスピタリティ

株式会社フィリアは、今後、宿泊環境のご提供もいたします。その昔、巡礼者を泊めるその地の宿屋のもてなし=ホスピタリティが転じてホスピタルやホスピスの語源になったように、地域のショートステイから保養施設まで、どれもスタッフの暖かいおもてなしが本来と考えます。難病で自宅療養中や入院闘病後の方が、自然の中で生きる気力を回復できるような環境も順次準備してまいります。


株式会社フィリア代表取締役
医師 澁谷 恭子

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